外装リフォームの
ポイント
屋根や外壁は毎日風雨や日差しなどに晒されており、外装リフォームは修繕やメンテナンスが主な目的になります。ですが今はデザイン性のよいバリエーション豊かな仕上げ材も増えていますので、コストや耐久性、美観を含めて考慮することも大事になります。また、家を守る重要な部分ですから、台風や地震への強さも検討したいところです。
このページでは、外装リフォームを行う際に知っておきたいポイントをご紹介いたします。
外装リフォームのポイント耐久性を考えた計画的なリフォームを!
塗料の種類
外装リフォームにもさまざまな施工の種類がありますが、中でも代表的なのは外壁塗装です。外壁塗装用の塗料にも種類があり、それぞれの特徴を知った上での塗料選びが大事になります。コストだけでなく耐久性とのバランスを考えて選びましょう。
アクリル塗料 | 新築の工事の際に用いられることの多い、作業性の良い塗料です。吹き付けによる工事になりますので仕上がりまでの期間が早く済み、価格も比較的安価になります。ですが耐久性が低く、約3年ほどで定期的な塗り替えが必要になってしまうため、長期的に考えると逆にコストが高くなってしまうこともあります。出費を抑えて外壁の色を変更したい場合に向いている塗料です。 |
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ウレタン塗料 | バランスの取れた耐久性を持つ塗料です。耐久年数は約8年ほどで、天候や水に強く、油分や薬品への耐性も備えています。場所を選ばずに塗装ができるのも特長で、木部、メッキ鋼板、アルミ、コンクリートなどに塗っても剥がれにくい利点があります。アクリル塗料に比べてツヤが長続きしますが、若干汚れやすい弱点があります。 |
シリコン塗料 | 耐久年数が約13年ほどあり、汚れに非常に強いため美観が長持ちする塗料です。高い性能に対してお手頃な価格で施工が行えるため、近年の外壁塗装で最も人気があります。ですが15年ほど経つとひび割れが発生しやすくなりますので、定期的な塗り替えが大切です。 |
フッ素塗料 | 耐久性が非常に長持ちし、汚れへの耐性と撥水性が特長の塗料です。約15年ほどの長い耐久年数を誇り、性能面では他の塗料を大きく凌ぎます。元々はマンションやビルなど、外装リフォームを長期間行わない建物のために使われている品質の高い塗料です。 |
日進産業「ガイナ」(耐久年数20年) | 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙開発技術で開発された最先端の塗料です。断熱性が高く遮音性に優れ、においもつきにくいのが特長です。約20年の非常に長い耐久年数を誇ります。 |
サイディング
サイディングはその高い耐久性で、現在仕上げ材としては最も多く使われています。大量生産が可能なため安価で均一な品質なのが特長です。窯業系と金属系の2種類の材質に分類される板状の製品で、外壁に貼っていくことで施工していきます。塗り壁よりも耐久性が高くて見た目の劣化が起こりづらく、メンテナンスも楽に行えます。また、軽い素材で地震に強く、崩れる危険が少ないため安心です。
窯業系(ようぎょうけい)サイディング | セメントを主原料として、繊維質原料(木片など)を混ぜて板状に形成した外壁材です。新築住宅以外にも商業施設など幅広い場所で利用されています。防火構造認定(国土交通大臣認定)を取得しており、耐火性能に大変優れています。軽量で過去の震災でも窯業系サイディングの脱落やはく離はほとんどなく、地震に強い特長があります。厚みなどにも左右されますが、一般的には5~7年でシーリングの補修、7~8年で再塗装が必要です。 |
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金属系サイディング | 金属を表面材に用いた外壁材で、スチールやアルミ、ガルバニウムなどが使われています。断熱性能が高く、モルタルと比べ約50倍、窯業系サイディングと比べて約5倍ありますので、冷暖房費の節約も可能です。重量も非常に軽量で窯業系サイディングの約3分の1程度ですので、建物への負担が軽減できます。また汚れに強くほぼメンテナンスが不要なのも魅力です。現在はデザインのバリエーションが豊富で、シャープな金属らしいものからレンガ風の温かみのあるものまで揃っています。 材質にもよりますが約10年前後で汚れや白サビなどが発生し始めると言われており、塗装が必要になります。更に傷みや腐食が目立ってきたら、サイディングの張替えを行いましょう。 |